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今日はアメリカ開拓時代を描いた美しいラブストーリーを紹介します。
イギリス・アイルランドから移り住み、まだ未開拓の地であったアメリカの土地を取り合う実際に行われた“ランドラッシュ”を舞台にしています。
🎬『遥かなる大地へ』
原題:Far and Away
邦題:『遥かなる大地へ』
2020年8月18日にNHKBSプレミアムで放送されました👏

掲載元:https://www.imdb.com/title/tt0104231/
主演はトム・クルーズ&二コール・キッドマン!
トム・クルーズ(Tom Cruise)と二コール・キッドマン(Nicole Kidman)は結婚していたことで有名ですが、この映画は結婚後の作品であり、夫婦共演ということになります。
現在のトム・クルーズ(本人のInstagram)↓↓↓
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2020年で58歳になったトム・クルーズですが未だハンサムは健在!一緒に写真に写っているファンの方々が羨ましい…♡
こちらは現在の二コール(本人のInstagram)↓↓↓
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この映画の時と同じような変わらない細かいウェーブがかったブロンドヘアが美しいです。現在は、カントリーアーティストのキース・アーバン(Keith Urban)と結婚し、間に娘さんも生まれて幸せそうな写真がInstagramで見れます✨
映画『遥かなる大地へ』撮影時は、トム29歳・二コール25歳の時の作品で2人とも絶頂期と言えるヴィジュアルで、全編通して美しくて見飽きません。こんなに綺麗な人がいるんだと思ってしまうくらい!
まず予告編をどうぞ。💖💖
舞台は19世紀末の開拓時代のアメリカ🇺🇸
トム・クルーズ演じるジョセフ・ドネリー(Joseph Donelly)はアイルランドの身分が低い若者で、土地を奪われた復讐をするべく地主であるクリスティー家に乗り込みます。
そこで若く美しいクリスティー家の一人娘、二コール・キッドマン演じるシャノン・クリスティー(Shannon Christie)に出会います。シャノンはモダンな女性に憧れ、裕福だが古い考えのお家に飽き飽きしていました。
そこで出会った血気溢れるジョセフを誘い、無料で土地を提供してくれるというチラシを持って家を飛び出します。ダブリンから船に乗り込み、自分の土地を持つ夢のためにアメリカに旅立ちます。
アメリカに着いても夢のようにうまくはいかず、2人はアイルランド出身の田舎者というレッテルを持ちながら必死に生きて、夢を忘れずに突き進んだ結果、土地を手にするところまでが描かれます。
シャノンがジョセフをアメリカに行こうと誘うシーン↓↓↓
実際にあったオクラホマのランドラッシュ。🏇

掲載元:wikipedia(1889年のランドラッシュの写真)
オクラホマのランドラッシュ(Land Run/ Land Rush)は計5回行われたそうですが、この映画ではその中でも広い土地を取り合った1893年の最大規模のランドラッシュを描いています。
この1893年のランドラッシュ(land run/rush)は”the Cherokee Strip Land Run”として知られています。
シャノンとジョセフが走るLand Runのシーン↓↓↓
このシーンには800人のエキストラ、400頭の馬、200のワゴンを使って撮影されたそうです。壮大なスケールに圧倒されます。最近のこういったシーンはグラフィックになってしまう映画も少なくない中、実際の映像の迫力は素晴らしいです。
監督・脚本はオクラホマ出身のロン・ハワード!
監督をしたのは、映画『ビューティフル・マインド』の監督として有名なロン・ハワード(Ron Howard)です。
本人のInstagram↓↓↓
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実は、ロン・ハワード監督はこの映画の舞台である、アメリカのオクラホマ出身です。
しかもそれだけではなく、なんと、ご本人の3人のひいおじいさんが実際に1893年のランドラッシュを走った方々だそうです。
ロン・ハワードさんが監督した映画のほとんどは原案・脚本に関してはもともと原作があるものや他の脚本家の作品ですが、この映画『遥かなる大地へ』は原案もご本人が提案し、脚本家のボブ・ドルマンさんと共同で書いたそうです。
おそらく、このことから、自分の先祖であるおじいさま方のお話や故郷を想って形にしたのがこの映画なのでは…と思っています(勝手に)。
特殊70mmフィルムで撮影された初の映画作品。
20世紀はフィルム映画の時代です。その頃よく大作映画で使用されたのがスーパーパナヴィジョン70mm方式のフィルムでした。
※パナヴィジョンはアメリカの映画製作機器やレンズを手がけている会社の名前です。
通常の映画フィルムが35mmだそうなので、かなり大型画面方式のフィルムだということがわかります。
スーパーパナヴィジョン70mm方式で撮影された代表的な映画は、『サウンド・オブ・ミュージック』、『アラビアのロレンス』、『クレオパトラ』、『マイ・フェア・レディ』、『ウエスト・サイド・ストーリー』などが挙げられます。
その後1991年にパナヴィジョンは進化したパナヴィジョンシステム65/70mmを導入、映画『遥かなる大地へ』は35mmフィルムと進化した特殊70mmフィルムを混ぜて撮影されました。
この映画は当時最新のパナヴィジョンシステム65/70mmのフィルムで撮影された初めての映画ということで話題となりました。
特殊70mmフィルムが使われているのはランドラッシュのシーンです。とにかく美しい背景でこれぞ映画といえるスケールの大きさに圧倒されます。
今でもこのパナヴィジョンシステムは現役で映画に使われており、2020最新では、007の最新作『No Time to Die』のいくつかのアクションシーンで使われているそうです。
アイルランド英語に挑戦したトム・クルーズ。
アイルランド出身の人物を生粋のアメリカ人が演じることに違和感を覚える人もいるかもしれませんが、今現在のアメリカ人(特に白人)はこの時代にアイルランドやイングランドから自由を求めて渡ってきた人たちの子孫になります。
とはいえ、主役を演じたトム・クルーズと二コール・キッドマンは普段完全なAmerican Englishを話していますから、多少アイルランド英語のために発音矯正を行なったようです。
しかし、いろんな記事で”The worst irish accent in Hollywood movies”という称号(?)を渡されてしまっているトム・クルーズ。(例えば以下の記事)
https://www.irishcentral.com/culture/entertainment/worst-irish-accents-hollywood-movies
https://www.rte.ie/entertainment/2017/0313/859352-the-best-and-worst-of-oirish-movie-accents/
確かにアイルランド人と思えるように上手ではありませんが、発音矯正を行なって多少近づいているので、普段のザ・アメリカンなイメージのTomとは違った印象をもちました。
悪いアクセントのアイルランド英語をIrishをもじって“Oirish”と呼ぶそうです。💡🧐
挿入曲は映画音楽の巨匠ジョン・ウィリアムズ、歌はエンヤ(Enya)
私が小さい頃から大好きな映画音楽の巨匠、ジョン・ウィリアムズ(John Williams)が全ての映画挿入曲を作曲しています。
この映画はほぼ歌のないオーケストラの曲が挿入で使われているのですが、壮大な舞台背景などと相まって素晴らしいコンビネーションになっています。
特に、ランドラッシュのシーンで使われている♩”The Land Race”は素敵な曲なのでおすすめします。SpotifyのJohn Williamsのプレイリストにもこの映画から一曲この曲が入れられているので、代表曲の1つといってもいいのではないでしょうか。✨
この映画で唯一使われた挿入歌♩”Book of Days”はエンヤ(Enya)が歌っています。こちらも神秘的な雰囲気の綺麗な曲なのでおすすめです。映画挿入歌は聴いているだけでシーンが蘇ってくる気がしますね。
こちらが映画『遥かなる大地へ』で使われた楽曲全てのサウンドトラックです。:) ぜひ、映画を見た後に聞いてみてはどうでしょうか✨
久しぶりにNetflix以外で映画を見たのですが、私が初めて小学校の頃にはまった映画が『風と共に去りぬ』で、そこから映画の魅力に使ってきたので、同じアメリカの開拓時代の映画でとても心に残りました。
調べてみたところ、VOD/サブスクリプションサービスには配信されておらず、日本のアマゾンやYouTubeのレンタルでは吹替版しかないようなので、NHKで放送してくれたのはとても貴重な機会だった気がします。
このブログでも埋め込みしていますが、YouTubeのMovie Clipの公式のアカウントで9本ほど『遥かなる大地へ』のシーンが公開されているのでぜひ見てみてください✨✨
こういう歴史も垣間見える映画は、後から調べてみたり発見があって学びにもつながるので、いい映画体験だと思います!
それではまた次回の記事で:) Thank you for reading!!
See you soon!
p.s. もちろん今もカッコ良さは健在なのですが、やはりこの時期のTom Cruiseは世界の誰にも負けないくらい美しくて見てて完全に目の保養になります。😍💖