かなり、前の投稿から時間が経ってしまいました。汗
なぜかというとプリセッショナルコース終盤の試験に集中したことと、
コースを変更するために手続きをしていたことが挙げられます。
この記事では、入学直前にコース変更した方法と経緯をお話しします。
進学先のコースに悩んでいたり、大学行く予定で考えていたけど先生から院を勧められたなどで悩んでいる方に参考になる内容だと思います✨
大学と大学院の違い【イギリス】
ここでは簡単に大学から大学院に進学を変更した理由となった大学と大学院の違いをお話しします。
就学期間
イギリスの大学の就学期間は基本的に3年間です。
日本やアメリカは4年が多いので不思議に感じるかもしれませんが、イギリスと同じシステムを取っているシンガポールやマレーシアなども同じく就学期間は3年間となっています。
日本の大学は高校からそのまま進学して、前半2年間を基礎過程・後半2年間を専門過程として大学でも一般教養を学ぶことがほとんどだと思いますが、
イギリスでは大学は“専門分野を極める場”として基本的な教養科目はなく、
その前に大学進学する人のみが通うFurther Educationの2年間(16〜18歳)を踏んで、その時期に基礎的な科目を学び終えます。
イギリスの大学院の就学期間は1年間です。
これも大学と同じく、日本やアメリカでは2年間なので短く感じると思います。
そのかわり、イギリスの大学院では他の国の修士課程が2年間なこともあり、修士論文も入学当初から考え始め、みっちり在学期間の1年間(12ヶ月)を勉強に費やすことになります。
それに比べ、アメリカの修士課程では夏休みや大学に通わない時期がかなり長いので、それらを覗くと14〜16ヶ月ほどの就学期間だそうです。
そう考えると実際に大学院の勉強に集中している期間は、2〜3ヶ月しか変わらないそうです。
1年間にかかる学費
イギリスの大学と大学院は基本的にレベルが高い学校ほど学費は上がります。
たとえば、世界ランキング1位を誇るオックスフォード大学の音楽学科の留学生の1年間の学費は£31,230。£1=¥140で計算してみると大体430万円にのぼります。
これが3年間ですから、学費のみ(寮費や生活費を含まず)で1300万円になりますね。😱
留学生とイギリスの国内の学生の学費は半分〜3倍近く変わるので、留学生はまずお金を調達するのに苦労することがわかります。
同じように大学(undergraduate)と大学院(postgraduate, MA)では、1年間にかかる学費は修士課程の方が高い傾向にあります。
しかしながら、先ほど言ったように就学期間は1/3になるので全体的に捉えると、大学に3年間通うよりも大学院に1年間通う方が金銭的負担は減ります。
経歴
これは誰でもわかることだと思いますが、最終学歴に違いが生まれます。
最終学歴が大学卒の場合は学士、大学院卒では修士ですね。
一般的には修士の方が深い内容を極めた証になるので、就職率などは上がることが多いです。
私の場合は、ダブル学士持ちになる予定だったので、考え方によれば認めてくれる就職先もあるようですが、修士持ちは数が減るので特別視される傾向が高まります。
大学のコースから大学院のコースに変えた方法
かなり珍しいケースだと思いますが、入学直前の9月に急遽進学先の大学のAdmission Officeに連絡を取り合い、大学から大学院のコースに変更することになりました。
簡単な経緯
本当にここ1週間前までは大学のコースに進学するつもりで、プレセッショナルコースの授業を受けて、準備してきました。
プリセッショナルコースが終わってから、家族や卒業した大学の教授の先生と話し合いをし、金銭面や両親の負担などを考えていくうちに、大学院はどうかという話が出てきました。
普通にこのまま大学に進学するか、もしくは1年間働きながら英語力をあげつつ新たに願書を出して2021年入学で大学院を目指すかという新たな選択肢を考えるようになりました。
教授は大学に行くにしても、諦めず奨学金などを勝ち取ってMaster(修士)を取った方が社会的にいいだろうというアドバイスをしてくれました。
もし大学+大学院に行く場合4年間。どうしても金銭的負担が大きくなります。
大学院を目指すために1年間何かしらで日本で働く、という選択肢もコロナ渦の中で難しい選択肢でした。フルタイムで働いてしまうと、進学準備のための時間が取れなくなって本末転倒になる可能性もあります。
そこでどちらがベストな選択か検討していたときに、進学先がClearingでまだ受け付けているのを見ました。
※Clearingとは、まだ定員が埋まっていないコースに対してギリギリまで学生を募集する制度のことです。
と思って連絡したのが始まりです。
コースを変えた方法
1. 進学先のInternational Officeにメールで連絡を取りました。
進学先のウェブサイトに載っているapplyに関しての質問を受け付けているofficeが留学生の場合はInternational officeのことが多いです。
下記のような内容(簡略)をメールしました。
To: International Office
私は今大学のコースに入学する予定の留学生ですが、ウェブサイトでまだapply可能だと目にしました。私はすでに別の大学で学士を取得済みなのですが、今から大学院のコースにapplyして今のコースから変更することはできませんか?
From: Lys
半日後、International Officeから下記の内容の返信がきました。(簡略)
To: Lys
前にオファーレターを出したAdmission Officerに連絡したら、次に何をするべきか教えてくれるでしょう。
From: International Office
2. Admission Officerにメールで連絡を取りました。
メールボックスから前にオファーレターを送ってくれたAdmission Officerのメールアドレスを探し出し、International Officeに送ったメールとほぼ同じ内容のメールを送りました。
そしたら1時間もしないうちにNew International Student Application Formのワードファイルが送付されたメールが来ました。(簡略)
To: Lys
添付したアプリケーションフォーム(申し込み用紙)を完成させて持ってる大学の学士と合わせて返信してください。
また、大学院は英語の必須スコアが高いので改めて英語のスコアを送ってください。
From: Admission Officer
3. 申し込みフォームと英語のスコアを提出しました。
私がapplyした大学院のコースは内容的には進学予定の大学のコースとほぼ同じだったので、前にapplyした時のPersonal Statementなどと照らし合わせて急いで完成させて送りました。
英語のスコアは前に送ったIELTSから新たに受験はしていなかったため、既に終了していたプリセッショナルコースの試験結果を送りました。
念のため、大学の卒業証明以外に、推薦書2枚と大学の成績証明書も送付しました。
4. ニューオファーレターが送られてきました。
なんと数時間後、Admission Officerに最初のメールを送ってわずか6時間後、MAと書かれた新しいオファーレターが添付されたメールが届きました!
え。。。?
てっきり、コース変更可能かどうかの連絡が数日間〜1週間後に来ると思っていたので、あっけなく変更が受理されて大変びっくりしました。
大学院に変えたことによるメリット
全体の留学資金
まず、大きいのが金銭面ですね。
私の進学先は大学のコースと大学院のコースの1年間の学費(tuition fee)は£500しか変わりませんでした。
生活費と寮費は就学期間が減ったことで、ほぼそのまま1/3になります。
ビザ申請時に払うIHSも1/3になります。
ということで大学に比べ、1/3の留学資金になります。これは大きい!
最終学歴に関して
これは卒業できる前提で言わなければなりませんが(汗汗)💪
私の教授から、今後の社会は修士を持つべきだとアドバイスをいただきました。
確かに、それで全てがうまくいくわけではありませんし、他に優れた能力を持ち合わせていれば社会に認められるでしょうが、修士という明らかな証拠はあると、どこに行っても証明ができるということになります。
その分かなり大変でしょうし、人生で最も勉学に励む1年間になるでしょうから気を引き締めていきたいと思います🙀!!
番外編:大学のメリット
在学期間
3年間の在学期間はかなり大きいと思います。なかなか海外で1年以上の長期滞在をするのは、決心のいることですし、3年もいれば社会・世界も大きく変わります。
まず、最初の1年間で生活になれ、英語や生活環境にもなれた状態で残りの滞在期間過ごすことができるでしょう。
長期休みがある
これは在学期間と被りますが、1年間の大学院は修士論文があるため、夏休みが一番の勉強集中期間になります。夏休みは存在しないと思っておいていいでしょう。
それに比べ、大学は3年間なので間に2回の長期休みが存在することになります。
在学中に知り合った友達とヨーロッパ旅行をしたり、インターンシップや短期アルバイトをすることも可能です。
大学生活とは別に貴重な経験を培える可能性かあります。
英語力
前述しましたが、大学院に比べ大学の方が入学時の英語力は求められません。
さらに、3年間の長い海外生活のおかげで、卒業する頃までにはかなりの英語力の成長が見られること間違いないです。
最後に
結論として、私の場合は難なく大学進学から同じ大学の大学院進学に変更することができました。
しかし、これはかなり珍しいケースだと思います。
イギリスの大学はレスポンスが全然返ってこない時もあれば、今回のように数分で連絡が取れる時もあります。学費などの払込もギリギリ始まる前までに確認取れれば問題ないことが多いです。
日本のようにすべての事項に締め切り日などはないので、ルーズなかわりに柔軟な対応ができる可能性が高いので、何かこういった変更や手続きに関しての疑問などは積極的にメールなどで聞くといいでしょう:)
では最後までありがとうございました✨
また次の記事で!Ciao!
Lys